ライトノベル ホーンテッド!B レビュー

タイトル ホーンテッド!B
著者 平坂読
イラスト 片瀬優
出版 MF
発売日 2005年3月


執筆者:jade 評価:
舞台は死んだ人間の約1割がゴーストとして蘇る世界。
夏休みを迎えた久遠悠紀は未至磨抗限流の師範・未至磨ツネヨに拉致されて幼馴染みのゴースト・深春と義妹のくおんと共に北海道へ。そこで彼女たちを待ち受けていたのはツネヨが差し向けた常識外れの力を持った三人の敵だった───というのが今回のあらすじ。

前半は前二巻と同様のハイテンションラブコメバトル物と言えるのですが、後半に入るとこれまでとは打って変わった真面目な内容。競走馬の出産を通して命の尊さと現実の厳しさを突きつけてきます。
これまでも世界が抱える闇の部分に鋭くメスを入れていたのですが、カムフラージュとして用いていた嘘とギャグが入り混じった捻くれた文章を取っ払って改めて白日の下に晒してみると、その言葉があまりにも鋭過ぎることに気付かされます。時折フォントを大きくしてハイテンションで突き進む前半部も人を選びますが、刺々しい言葉で真理を表現する後半部もまた(違った趣向を持つ)一部の人にしか受け入れられないという非常に気難しい作品と言え、その両方を肯定的に受け入れられる人は相当少数だと思われます。

前半部だけならこれまでと同様に“B”を付けるつもりでしたが、後半部の鬱屈した展開が非常に気に入ったのでこれまでよりも高い評価を付けました。実質後半部だけでこの評価を付けたのですが、前半部の軽快なノリが好きな人ならもっと高評価を付けるのでは?


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